■CEATEC JAPAN 2000報告
作成日:2000年10月16日
場所:千葉・幕張メッセ
内容:CEATEC JAPAN 2000報告
1.CEATEC JAPANの経緯
従来の「エレクトロニクスショー」と「COM
JAPAN」を統合し、今年から「CEATEC JAPAN」となる。
(開催期間は10月3日〜7日の5日間)
2.規模他
参加企業、団体等は700を超え、千葉・幕張メッセを全て使い大規模な展示会となっている。
国際展示場はビジネスステージ、産業ステージ、暮らしのステージの3ステージに分けて構成
されている。国際会議場は10月3日〜6日迄コンファレンスが開催されていた。(無料)
3.製品
大きく見て各社の展示製品は3点に絞られる。
第一に携帯電話・PHS。
インターネット等の情報をどれだけ多く見ることが出来るか、テレビ電話に代表される
自然な動画、カラー化等々を前面に出しアピール。
ただ一般消費者はそこまで要求しているかは別である。より使い易い製品を望む。
第二にモバイル。
携帯電話とパソコンの中間を狙いより機能を上げている。
第三にPDPテレビ。
ホームシアターを見据えて、高密度な画面、映画館で見ている時と同様に臨場感のある音響
をとらえたテレビ。
ITを柱とした映像、音響の複合製品に尽きる気がした。
これらの応用製品技術は、日本の得意分野。
4.ユニット
ひとつの製品に数多くの部品が使われているが、このCEATECで見ると実感として、その膨大さが
(多さ)よく分かる。
主に目を引いた部品は
・液晶・PDPのディスプレイ
・アナログ部品
5.他に興味のあった具体的な展示
1)台湾区電気電子工業同業公会(http://www.teema.org.tw)
約60社(団体含む)を率いて出展していた。エネルギー、パワー、団結心を感じた。
2)株式会社キョウデン(http://www.kyoden.co.jp/)
開発・試作・製造を一貫支援するアウトソーシング。
(EMS:Electronics Manufacturing Service)
良く知られているのはソーテックのパソコンと言う。
より専門性(技術)を保有したメーカーが今後成長する感じがする。
3)エルピーダメモリ株式会社(http://www.elpida-memory.com)
日本電気(株)50%と(株)日立製作所50%が出資して設立した会社。
当初はNEC日立メモリ(株)であったが名称変更した。
2001年春に0.13umプロセスのDRAMを量産開始する。
同社HPにCEATEC JAPANの展示パネルも掲載。
4)三菱電機(株)(http://www.melco.co.jp/kankyo/)
環境についての説明があり又「環境レポート2000」も参考になった。
環境レポートは上記HPにある。
6.今後の課題等
1)中高年を含め購買意識を感じる製品
2)リサイクルと新製品周期の検討
3)省エネルギーに見られる環境対策
7.所感
1)日本は、この分野で最先端の技術を持っている。欧米、アジアでは難しい。
こういった分野で日本は世界を引っ張っていく必要がある。又経済効果の基本である消費者
の購買意欲もこれらの分野には大いにあり、今後更に期待したい。
2)ただ短期製品でなくもう少し中長期的な製品(ロードマップ)も見せてもらえるとよりよい展示会になる
と思う。
3)今後の課題等にも記載したが、一般消費者を対象にした携帯電話等は、短期(例:半年に1回)で新製品を
出していかなければ競争に脱落してしまう。この為携帯電話は次々と破棄処分されて行く運命にある。
やはり製品のリサイクル技術とリサイクル部品を使っていかに機能追加をしていくかを早急に検討する
必要がある。そして消費者への周知も必要である。
7.関連WEB
CEATEC JAPAN:http://www.ceatec.com
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