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リポート
2012年12月9日更新

2012年
12月9日 セミコンジャパン2012報告New
2月18日 シリコンシーベルトサミット福岡2012
2011年
12月17日 セミコンジャパン2011報告
9月29日 川口氏(宇宙航空研究開発機構)のハヤブサについての講演

2012年12月9日
セミコンジャパン2012報告
■全体の状況
1.今年のセミコンジャパンの来場者が、3日間で67,050人(昨年は
  63,060人)と昨年より多い結果が発表された。
2.ホール2〜ホール8を見ていると、ホール8の中古装置パビリオン周辺は、
  来場者を寄せ付けぬオーラがあるのか、来場者が殆ど来ない。
  避けて通っているのかのレベルである。
  来場者が偏らないで見学できるようにするSEMIジャパンの配慮が
  必要と思う。

イベント
1.中日の6日は、ハッピーアワーとし、セミコンジャパンとして初めてアルコールを
  認め、今回16時から各ブースで出した。
  来年からは毎日出しても良いのかもしれない。

今年もミニマルファブ
1.ホール2、今回もミニマルファブブースが人だかりであった。
  説明員60名以上。
  ミニマルファブ装置は、16台設置
2.今回は抽選でハーフインチウエハに名刺をパターニングする
  という粋な事を行った。
  知人2人がそれに当選し、見せていただいた。
3.来年4月から受注活動を開始すると言う。
  フォトリソ中心の10機種超の受注開始である。
  当初は大学?関係に販売する模様。
4.ミニマルファブは、賛否両論があるが、半導体業界としてひとつの
  希望がある。

装置メーカーは・・・
1.何社かの装置メーカーは、450mmを不安視する。
  共通の話は、インテル、サムスン電子、TSMCが主な顧客。
  多くて約10社を相手に商売として可能なのか?と言った話である。
  また、インテル、サムスン電子が弱気な投資になると、そのまま影響する。
  450mm装置を進める体力で開発するグループがあってよい。
  ただASMLの様に上位3社から出資が必要
2.300mm以下の装置メーカーは、今後10年、「製品向け(パワー
  半導体等)装置」や「格安装置」に向けた方が良いと思う。

その他
1.インターテックが昨年の11月29日件の法律と事件の振り返りについて
  プレゼンをした。
2.12月7日には、AM5:32(震度3)、PM5:16(震度4?)と2回の地震の
  経験をした。阪神淡路大震災以来の複数回の大きな地震の経験

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2012年2月18日
シリコンシーベルトサミット福岡2012
日時:2012年2月16日9:00〜18:00
場所:福岡(西鉄グランドホテル)
内容:
2003年から開催されているシリコンシーベルトサミット福岡に出席した。
今回で10回目。毎年、出席しているが当初から比べると、変わってきている。

■10年間の変化
1.サムスン電子の李氏が、「つたない日本語で今回はプレゼンをします。
  と、第1回の基調講演でプレゼンをした。
  まともな日本語のプレゼン。
  ⇒今回10回目ということで、基調講演を李氏が行った。
   最初の挨拶は日本語、その後のプレゼンは英語に変わった。
2.麻生元知事、第1回は最初から最後まで聴講していた。
  ⇒現在の小川知事は、基調講演の途中で退席。
3.プレゼン内容も様変わりした。
  当初は半導体に絞ったプレゼンであった。
  ⇒今回は、製品やシステムの中にある「半導体」であった。
4.参加者は500人以上が300人(2日間ある為トータルで450名)
  に減少。
5.10年前にはなかったが、
  福岡システムLSI綜合開発センター、三次元半導体研究センター、
  社会システム実証センターが設立された。

■プレゼン
 プレゼン内容で非常に記憶に残ったのは、パナソニックとSECOMの2社
 である。
1.パナソニック
  パナソニックは薄型TV等の家電の縮小があり、次の事業として
  環境エネルギーと医療を狙っているという
  今回のプレゼンでは、環境エネルギーの中で「家庭用蓄電池」の話があった。
 ⇒下記はこのプレゼンを聞いて感じた事のまとめである。
 1)関西電力は原子力発電が電力の50%を占めている
   原発が一部停止している状況で、「今冬は電力不足の為家庭での省エネ
   の依頼」が関西電力からあった。が、現状は電気予報では85%前後である。
 2)ただ、「夏の甲子園の時期」が1番心配である。
   この時期は、通常でも電力を1番多く使うと認識している。
   が、原発がすべて停止すると「停電」になる可能性が非常に大きい。
 3)パナソニックの「家庭用蓄電池」は地味であるが、ピーク時の電力を
   下げるには、有効な手段と思っている。
   夜間に電気を蓄え、昼に使う。これを繰り返し行えば
   電力使用量の平準化で大きな武器となる。非常に期待したい!
 4)蓄電池の販売やメンテナンス会社があっても良い。
   そして、より平準化するためのシステム(1台1台の稼働状況や
   平準化するためのコントロール)を構築すれば、更に良くなる。
   電力会社は、これら会社を全面的に協力すべきである。
 5)東京電力の技術者等が韓国や新興国にヘッドハンティングや
   職を求めて日本から出ていると言う。こういった方々へ
   電力会社は、家庭用蓄電池ねの会社設立をバックアップすべき。
   ただし、電力会社は、資金を出すが口出ししない事が大切である。
2.SECOM
 初めて、SECOMのプレゼンを聞いた。
 SECOMの名前はセキュリティ・コミニュケーションの頭文字をとったという
 プレゼンを聞くまでは単なる警備会社と思っていたが、全くイメージが
 変わった。
 1)売上6739億円、純利益573億円(平成24年3月期予想)
 2)SECOMと契約している企業や家庭は全てネットワークで結ばれている
   データーは「データーセンター」で管理運営しているという。
 3)問題が発生すれば、6か所のコントロールセンターから、
   2800の出動拠点で一番近い拠点が駆け付けるという。
 4)半導体と何が関係あるのか?であるが、セキュリティに関係する機器や
   ネットワークはSECOMで開発する。この中に半導体がかかわっている。
 ⇒今後の成長市場として「セキュリティ市場」があるが、SECOMの
   プレゼンを聞いて初めて納得できた。

■その他
1.ミニマルファブを展示
  NEC佐々木氏は、日本の半導体は「ミニマルファブ」成功の鍵と
  レセプションで話をした。
  佐々木氏は、余りこういったことは話さないと思っていたが・・・
2.プレゼン時の話し方で印象が大きく変わる。
  サムスン電子やSECOMのプレゼンはメリハリがあり非常にわかりやすく
  話をしている。自信の表れと思うぐらいである。
3.全ての企業に共通するが、目指すのは「世界一」である。
  どのような小さなことでも良い。「世界一」あると、自社の自信や
  社員の意識の向上も図れる。
  ⇒例として、
   「SEMILINKSは世界一の半導体専門の検索サイト」←自画自賛
   掲載会社が累計6000社以上の検索サイトは世界でもない。
   日本で1社、同じ「セミリンクス」で検索サイトがあるが、
   掲載社数は少ない。
  ⇒「世界一安全な新幹線」
   開業45年以上たつが死亡事故「0人」である。
   そして運行間隔が4分に1本。
   中国のメディアは、「神がかりな技術」と珍しく称賛していた。

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2011年12月17日
セミコンジャパン2011報告
12月7日〜9日にわたり、幕張メッセでセミコンジャパンが開催された。

1.全体の感想
 1)規模が更に小さくなった様に見える。
 2)各ブースは、パネルと製品の紹介ビデオ。そして商談のテーブルと椅子。
 3)この時期仕方ないかもしれないが、装置メーカーのブースも人が少なく感じた。
   ただ、入場者数が少ないが本来の調査や打合せでくる人がいる為
   出展社は商談につながる打合せが多いとの声もある。
 4)規模や、開催場所を考慮すると、幕張から東京ビックサイトに移動した方が
   良いのかもしれない。交通の便も考慮すると入場者数も増加すると十分に
   予想される。
   同時期に開催されたモーターショーは幕張からビックサイトに移り入場者が
   37%増との報道があった事でも期待が持てる。
 5)今回、全体をみて一番興味を引いたブースは、ミニマルファブであった。
   下記に詳細を記載する

2.ミニマルファブ
 1)一番興味を引いたのは、ミニマルファブであった。
   ミニマルファブのあるブースは人だかり。
   2日間でバーコード入力した人は700人、名刺交換は250名との事
 2)フォトリソ工程のデモ
   コーター→露光装置→デベロッパー→検査装置の一連のプロセスを行っていた。
   検査装置では、モニターで今できたパターンを見せるようにしていた。
   ⇒説明者が言っていたが確かにセミコンで初めてプロセスを見せていた。
 3)コーターとデベロッパー(リソテックジャパン
   価格は各2000万円
 4)露光装置(ピーエムティー
   CADが内蔵されており露光装置を購入すれば全て可能。
   価格は3700万円
 5)プラズマエッチャー(産総研)
   真空ポンプ、発信機も全て装置内に入っているが
   ガスボンベは、外部に設置するとの事
   デモ機はArガスでプラズマを立てていた。
   価格は1200万円
 6)イオン注入機
   現在開発中で来年のセミコンでは何とか出展したいとの事
 7)装置一式で5億円
 ⇒一つの半導体製造システムとして期待したい
 ★上記価格は、ざっくり聞いた価格であり変化する可能性がある
 8)ミニマルファブ関連URL
   産総研コンソーシアム/ファブシステム研究会

3.その他
 1)高専ブースは、毎回出向いているブースが有る
   「会津若松工業高校」
   今回、機械科1年の方と話が終わった後
    「名刺交換お願いします」
   「良いよ、名刺は自分達で作ったの?」と私
    「ハイ。名刺交換は社会経験です」
    「ええこっちゃ!社会人になったら半導体業界にきてな!」と私
   大学生は「名刺」を持っている事が良くあるが、高校生は初めてであった。

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2011年9月29日
川口氏(宇宙航空研究開発機構)のハヤブサについての講演
(9月29日にSEMILINKS会員へ配信した報告を掲載)

9月20日にフジキンの「80+1周年特別謝恩講演」があり出席した。
この講演の中で、宇宙航空研究開発機構の川口氏のハヤブサについての
講演があった。
なかなか興味深い講演であったので、講演中でポイントなった点を記載する。

1.日本は、「製造業から創造業」になるべき。
 ⇒フジキンが創立から言っていた、
  「製造業から創造業」と同じである。
2.プレゼン資料がユニーク
 1)漢字にふり仮名をいれる
 2)英語を併記している
 ⇒どこでも利用できるプレゼン資料である
3.プレゼン資料は1ページに多くの文字を入れているが
  講演に合わせて、少しずつだすので、非常にわかりやすい。
 ⇒立命館大学の麻生お教授が言っていた話が思い浮かべる
  「プレゼン資料は、できる限り言葉が少ない方がよい」
4.技術はオリジナリティを持つべき
  また技術=根性である。(その前は、気合いと言っていたそうである)
  そして技術者は「変人」と呼ばれる人が良い
5.探査機(ハヤブサ)は「ロボット」として開発した
  自分で位置を確認し判断、そして着陸する。
  今までにない方法
  ⇒通信時間が片道17分かかり往復になると34分となり
   正確に着陸できない。
6.60%の確信があれば進めるべき
  日本人は100%でなければ次のステップに行かない
  これは、よくない
7.オープンにする。
  ハヤブサの着陸地点は、日本のみで対応するといった意見も
  あったが、海外に対してもオープンにした。
 ⇒本当にハヤブサが戻ってきたのか世界の人はわからない
  原発はオープンにしないのは問題である
8.ハヤブサは、当初、NASAを入れて会議をしていたが、
  いつの間にかNASAのプロジェクトになっていた。
  この事があり日本独自で行うことにした。

川口氏は何度も同様の講演をしているとの事であったが
一度は聞いてほしい講演であった。
最後に、
講演が終わると、なんと長くそして大きい拍手が続いたことか。
また、川口氏が退席する時に、会場から大きな拍手がでた。
今までいろいろな講演を聞いたが初めての「出来事」であった。

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2011年12月17日より人目のお客様です。